不安が現実のものとなる

 2015年1月13日8時すぎに病院より電話があり、CTを撮り9時から主治医の説明があるので来院するようにとのこと。

 危篤かと尋ねるとそうだと言う。無策放置への抗議ができるように口中の写真をプリントアウトして持参する。
 病室に行くと、妻は半眼のまままばたきを全くしません。動くのは口を開けたままの呼吸だけ。酸素が9リットルに設定してあり、この状態で血中酸素濃度がやっと90%台に届いています。

 今からCTを撮りに行きますのでと看護師長が談話室へ案内するのでいい機会だと口中出血を放置口腔ケアを何もしていないことを抗議。看護師長は申し訳ありませんと頭を下げるだけ。師長の役割は誤ることではなく誤るような事態にならないよう看護師を指導することではないかと少し声が荒くなってしまうが、談話室に他の面会者が来たのでそこそこに切り上げる。
          
 CTから戻り主治医の病気説明。CT画像を見せてパソコンのデーターを示しながら抗生剤を入れ替えたりしたことや数値の変動を説明するが素人の私には数値の意味はわかりません。説明を聞いた承諾書には署名せざるを得ない。口中の血液痰の放置について写真を見せどうしたのか訊くと、この件については誤りました。
ICUに入るのか尋ねると現在のままの病室で治療すると答えられた。

 これはもう見込みがないと思われていると暗然とした気持ちになりました。

 出来るだけそばに居ようと思っていると夜も付き添うのか看護師に聞かれたので諾。個室に移動。はじめから個室のままいれば良かったと後悔しました。
 横にいると時々呼吸が止まるので看護師に言うと人工呼吸器が用意されましたが気切部のカニューレが呼吸器と合わず使用までいたらず。呼吸が止ると声をかけ体をゆすると復活、この繰り返し。声を掛けなくても復活することもあり。

 23時すぎにICUへ移動すると告げられました。しばらく変化がないので、変化があれば電話してもらうことにして私は自宅へ戻りました。