2010年2月

看護師より どういう状態になれば在宅に切り替えられるか と尋ねられ、まだ当分先のことと思っていたので戸惑いましたが、「せめて人工呼吸器が外せるようになって … 」と答えました。病院側の早く退院して欲しいという意向をひしひしと感じるようになってきました。

【発症後4ヶ月経過の容態(2月5日ころ)】

1. 左手がだいぶ動くようになる。
バスタオルやパジャマの縁をつまむ動作をよくしている。
人工呼吸器の喉のノズルを盛んに触ってみていることがよくる。
左手を左の耳あたりまで上げることができるようになった。
帰りに「また来るからね」と手を振ると、ちょっと左手を挙げて応えることもある。
(右手は指がわずかに動き、手自体は10センチ程度動かすことができる)

2. 頷くことが増えた。
問いかけに(うん)と頷くことが増えた。
一度だけだが(いや)と頭を横に振ることがあった。

3. 長文のメールを読む
友人からのメールを20ポイントくらいに拡大プリントして見せたら読んで理解したと思われる。
(読めましたか?と尋ねると[うん]というように頷いた)
【●実際は文字を認識できていないことが後で判明する】

4. 匂いが分かるらしいことが判明
友人よりいただいた香りのクリームで「においがわかる?」と尋ねると(うん)というように頷いた。
【●実際は認識できていないことが後で判明する】

5. 濡れていること、冷たいことがわかる
濡らしたタオルで手を拭いた後タオルを触らせて、「濡れているのが分かるの?」と尋ねると頷いた。
また冷凍した保冷剤が冷たいことがわかるようです。
微熱で手が熱いとき持たせると触るので、「気持がいい?」と聞くと(うん)と頷いた。

6. 人工呼吸器の設定
1月半ばより午後に3時間だけ自発呼吸優先の設定にしてもらっていたのが2月23日より朝の10時から16時までの設定に延長して順調に自発呼吸が見られるようです。

しかしながら、まだまだ不調の時は問いかけへの反応があまりみられません。そして37度前後の微熱が続きます。(これは病室自体の温度が高いせいもあるかと思われます。
〜 同室の患者がみな午後に微熱が出るそうです 〜 )

2月19日 経鼻の栄養注入チューブを自分で抜く。

普段の顔は不快そうではないのですがこの頃より経鼻栄養チューブを時々自分で抜き取るようになりました。看護師さんより野球のミットのような「ミトン」という手袋を紹介されましたのでデパートの介護用品コーナーで購入しました。手首の部分を止めるホックにロック機構があり本人に外せないようになっています。(病院のミトンはホックが壊れているとのことでした)

 手が動くようになったのは嬉しいのですが栄養を注入中に抜くと誤嚥の恐れがあるとのことで、最初はベットの手すりに拘束されていました。
知人からは腹壁から胃に穴を開けて直接胃に栄養を注入する「胃瘻(いろう)」を勧められ、看護師を通して希望していたのですが「病院の方針で胃瘻はしない」と言われました。